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ジーンズの材料

2014/02/24

【素材】縫い糸

通常ミシン糸にはミシンに掛けた時に滑りやすいようにグレス加工されている。
生地の厚いデニム生地を縫い合わせるには強力なミシンとミシン針、太い縫糸が必要となるため、ステッチの見た目の美しさがデザインポイントとなった。頑丈に巻縫いされた厚い生地を合計8枚も一気に貫通させる背中ヨークの部分など、ジーンズの縫製には、実に多くの太さや色相の縫糸が必要である。
ミシンの糸番手は「カタン番手」とも呼ばれ綿番手と同じ太さの単位となっている。「コットン」が「カタン」になったようだ。
ミシン縫製に使うのには強度が必要なため、20番手のカタン糸を作るのに、まず120番手のコーマ糸を2本撚り合わせて60番手の糸を作り、この糸を3本撚り合わせて20番手の糸にするというような手間をかけて強力な糸を作っている。
最近のジーンズには極めて太いステッチ糸「ゼロ番ステッテ」が使わる。装飾の目的もこめられたデザイン性の高い「太番手」縫糸のことである。太い糸ほど長さを必要としないから数値はゼロに近づくが、長さが存在しない道理はないから、「ゼロ」とは一般呼称であり実際にジーンズに使われるのは3~4番程度である。

2014/02/24

【素材】金属製の付属品

ジーンズやデニム製品には、ほかの衣服に比べると補強のためなど頑丈な金属性の付属品が多く使われている。
リベットバー:
馬具で使用される鋲でジーンズをより補強するアイデアが仕立て屋から提案され、リーバイス社で採用、リベットを付けたズボンが特許を取得し人気を得た。アメリカではこの特許登録日を「ジーンズ創生の日」としている。
タックボタン:
現在ではジーンズのウエスト部分を止める1個のみとなっていて、1本足で内部を見せない「クローズドトップボタン」が主流。
ファスナー:
もともと5個の金属ボタンで留めていたフロントだが、1960年ファスナーが採用された。
テープ部(ジーンズ本体に縫い付けられてファスナーを支える基布)、エレメント部(テープの両側に多数ある独立した金属片)、スライダー部(ファスナーを開閉してエレメントをかみ合わせたり話す役目を果たす引手)で構成される。

2014/02/22

【素材】日本の主要生産地

広島県福山市、岡山県井原市、岡山県倉敷市
岡山県倉敷市というのが児島で、コレクト社(藍布屋とグループ会社)は世界で初めて高級綿(ジンバブエ綿)を使用したデニムを発売。

2014/02/22

【素材】綿花で重要な綿(わた)の繊維の長さ

繊維長による綿の分類は、超長繊維:34.9mm以上、長繊維:28.6~33.3mm、中長繊維:26.2~27.8mm、中繊維:20.6~25.4mm、短繊維:20.6mm以下の5段階である。
デニムに最適な綿花の判断は、
 ①通常は繊維が長いほどソフトで光沢もあるがデニムにその特長は必ずしも必要ではない
 ②ボリューム感のあること
 ③強力であること、など。
綿花は農産物のため天候・水不足や他の穀物相場によっても大きく収穫が左右される。品質を安定させるためには2~3種の綿花の混綿を行う。

2014/02/22

【素材】オーガニックコットン

過去8年以上、無農薬であった土地で栽培することが条件で作られた綿を「オーガニックコットン」という。
栽培速度を速めるための「農薬」や害虫を防ぐ「殺虫剤」が多く使われることにより、栽培する農民の健康に深刻な被害を与えているため、あえて農薬を使わない昔ながらの綿を愛用して、それを作る人たちへの思いやりを示そうとする動きがアメリ力などの先進国の消費者から湧きおこっている。生育の能率が悪いためコストは高く、結果的にジーンズやTシャツなどの小売価格は高いものになるが、それで良いという動きである。

2014/02/22

【素材】綿(コットン)

良いデニムを製造するポイントは原綿・原糸にある。
従来わが国で10番手以下の太番手の糸は、比較的低い品質レベルの原綿を使って紡績するのが一般的であったが、これでは優れたデニムをつくることは出来ない。しなやかさ、強じんさ、染色性の良さなどを満たす上級な原綿の種類を選定し生産地での季節変化の少ない安定した原綿を使って紡績し続けることが大切。後工程の糸染段階においても一定の色相に染上がるための最も大切な条件となる。
日本で使う原綿は主としてアメリカ、才-ストラアなどの綿生産国より輸入されている。
綿は約4,000年以上前から、ユーラシア大陸で栽培されていた。現在、綿花を生産する国は世界で80力国以上で、主な国は中国、インド、アメリカ、パキスタン、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、西アフリカなど。