こんにちは。
omotodenimです。

本日は新作デニムシャツのご紹介をいたします。


時代を超えて愛される意匠には、確かな物語があります。

「市松模様」と聞けば、整然とした四角形が連なる、日本の伝統的な柄を思い浮かべる方も多いでしょう。その起源は江戸時代中期。歌舞伎役者・佐野川市松が舞台衣装にこの模様を取り入れたことから、その名が生まれました。舞台でひときわ目を引いたその柄は、当時の人々の心を掴み、やがて庶民の装いにも広く浸透していきます。均整の取れたその美しさは、今なお色あせることなく、私たちの感性に静かに訴えかけてきます。

そんな歴史ある模様を、現代のワークウェアに落とし込んだ一着が「8oz ICHIMATSU DENIM WORK SHIRTS」です。伝統と機能を繋ぐように、このシャツは本格的なワークシャツのディテールを丁寧に踏襲しています。三本針の巻き縫いによる頑丈な仕立ては、古き良きワークウェアの精神を感じさせ、無骨さの中に確かな美しさを宿しています。

しかし、単なる再現にとどまらないのが、このシャツの魅力です。人体の構造を基にした立体的なパターンが取り入れられており、着た瞬間からその違いを感じられる仕上がりとなっています。動きを妨げず、それでいてシルエットにはどこか洗練された佇まいがあり、ワークシャツという枠を超えた存在感を放ちます。

何よりも心をくすぐられるのは、その経年変化です。8オンスのデニム地に織り込まれた市松模様は、着込むほどにじんわりと浮かび上がってきます。まるで時間が布の奥から柄を呼び起こすかのように、少しずつ、確かに。色落ちによって現れるコントラストが、やがて世界に一着だけの“あなたの市松”を育ててくれるのです。

日本の粋と、現代の技術が織りなす静かな個性。伝統をただ飾るのではなく、日常に溶け込ませる。そんな感覚を、この一着が教えてくれます。

纏うたびに深まる味わいを、ぜひその身で確かめてみてください。


8oz ICHIMATSU DENIM WORK SHIRTS
https://omotodenim.jp/products/8oz-ichimatsu-denim-work-shirts
価格：24,000円（税込26,400円)