ジーンズの加工
2014/02/25
複合加工
洗い加工工程は単独または複合的に組み合わせて使用される。
完成製品に対して更に「洗い」「脱色」「破る」「染める」などの加工を施すのはジーンズ独特のもので、複数の加工を施すこともある。
2014/02/25
【後工程】⑤検診・検品
検針は縫製の仕上がリ段階でも行われるが、洗い加工後、完成品として出荷される前の最終段階で必ず行われる。
検針は検針機を使用する。検品はメジャー等を使用しサイズ寸法確認も行う。
2014/02/25
【後工程】④プレス
プレスは製品の特徴を表現する重要な工程。プレス機を用いて製品の最終仕上げを行う。
ジーンズ加工においては、前処理や中処理・後処理の各工程で使用、種類もフラットプレス・立体プレス・高圧プレス等様々なタイプのものが使用される。
2014/02/25
【後工程】③樹脂加工
各種の素材を改良して取リ扱い易くするた即こ樹脂加エが行われておリ、天然繊維では防シワ・寸法安定・プリーツ保持・ボリュームアップ・重量アップ・はっ水・はつ油などの目的で合繊では吸水・帯電防止・スリップ止め・透け防止・防炎加工などの目的がある。
少量をジャストインタイムに製造することが求められるようになったことで、細かい対応のできるジーンズ製品の洗い加工業者でも行われるようになった。また現在では、残留ホルマリンヘの注意等、二次的トラブル発生の防止が求められる。
2014/02/25
【後工程】②乾燥
水洗機とセットして必要なのが乾燥機で、水洗いの基本は「揉み洗いして、揉みながら乾燥する」こと。その結果、風合いのよい縮まない衣料が仕上がる。
乾燥機の役割は乾燥だけでなく、シワ取リにも重要な役割を果たしている。水洗いやソーピンブ後、最後に強力な遠心脱水機で絞りあげて脱水するのであるが、乾燥機に入った状態は絞り筋が入ったしわくちゃな状態である。それを回転の中でほぐしながらシワをとリ除いて、乾燥終了時には牛レイでなめらかな状態になっている。
2014/02/25
【後工程】①ソーピング
通常の洗い方では落ちない不要な成分を洗浄すること。出荷された後での色の変化や劣化を防ぐために行う。
デニムの加工においてブリーチ及び染色後のソーピングは特に重要で、生地中にインディゴ染料が分解されて「イサチン」となリ残留した場合、紫外線・空気中の酸化ガスによリ簡単に黄変してしまう。それが、ジーンズ小売店などの店頭での変色の原因ともなる。
2014/02/25
【洗い工程】⑦製品染め
白または生成りの生地等で縫製されたジーンズ製品を染色する手法で、染色前のストックができるためその時に流行の売れ筋の色に合わせて臨機応変に対応できるというメリットがある。
また抜染、防染も工程途中に行われ単なる染色にとどまらず柄出しなども可能。現在行われている製品染めのほとんどは反応染料による製品染めであり、古着感が比較的出しやすいことから、硫化染料も使用されるようになった。
2014/02/25
【洗い工程】⑥トッピング
ジーンズの色を落とすのではなく、インディゴとは違った色味を加えて新たな色相を人工的に作り出すための加工方法(別名オーバーダイともいう)である。
直接染料等を用いて、茶色がかった青色等の中古風ジーンズの色味を表現する手法や、黒色や緑色等の色を使用する場合もある。
正式な染色ではなく、最後に染料を加えるという感覚で用いられている。
2014/02/25
【洗い工程】⑤ケミカルウォッシュ
洗い加工の中でも唯一木を使用しない、もしくはごく少量の木で可能である。ジーンズの色を全体的にムラ状に薄くするために用いられる手法である。
2014/02/25
【洗い工程】④フェード・ブリーチ
中色をフェード(Fade)、淡色をブリーチ(Breaching)と呼ぶ。インディゴ染料は洗濯により徐々に脱落し、また着用時の日光の紫外線等により徐々に分解退色する。
酸化剤によって分解、還元剤によって還元し脱色するため、これを応用して中古感を人工的に表現した加工がフェード・ブリーチである。
また、インディゴ染ジーンズの特長として、漂白しても色ブレしにくく美しい藍色を保つという性質があり、これを利用し酸化剤による段階的な脱色が行われている。