肉厚の生地に大きな力がかかっても取れないように、頑丈に作られた打ち抜きボタン。
生地の分厚いデニムのボタン穴に通しやすいように、柱の部分が自在に動く「首ふリボタン」と呼ばれるものもある。

ラペル（皮ラベルなど）
各社のブランドやサイズを表示するもの､材質は本物の皮と合成レザーなどの種類がある。

ベルトを通すためのループ（通称：さるかん）。
ジーンズの場合太めのベルトも通せるように内径が大きくなっており、通常5箇所取り付ける。
上下は門止め縫いで頑丈に縫いつけられる。

巾3.5cm～4.0cmのストレートなベルトを使用。
二重環縫いミシンとアタッチメントによって一工程で仕上げる。
婦人ものでは、ローライズなど腰のくびれに合わせてカーブさせるものもある。

ファスナーが下着を巻き込まないように誘導するための持出し。左前身に連続しファスナーの左側に付く。
「てんぐ」という名前は昔のスラックスの時代、この部分が帯部分のボタンに掛ける突起形状になっていた時の名残である。

ファスナー上前側を縫いつける上前の小さな見返し。
右身頃の裏側に付く。

しんちゅう製の丈夫な物が一般的に使われる。

コインポケット（通常右のみ1枚）
別名ウォッチポケット（懐中時計を使用していた時代）ともいう。最近では小銭などを入れるのでこの名がついた。

向布（向当：左右2枚）
ウエスタッポケットなどで開いている部分に当てるデニムの「とも布」（同じ生地）。

スレーキ（袋布：通常左右2セット）
袋ポケットの袋布。デニムでは作らず、薄い生成りの綿布（ポリエステル混など）を使用することが多い。